マクシーム・ミコラエヴィチ・"マックス"・ミルヌイ (英語: Max Mirnyi, ベラルーシ語: Максім Мікалаевіч Мірны, ロシア語: Максим Николаевич Мирный, 1977年7月6日 - )は、ベラルーシ(旧ソ連)・ミンスク出身の元男子プロテニス選手、テニス指導者。選手時代はダブルスの名手としてよく知られ、すべての4大大会で男子ダブルス部門の決勝進出記録を持つ選手である。2012年ロンドン五輪の混合ダブルスではビクトリア・アザレンカと組み金メダルを獲得した。ATPツアーでシングルス1勝、ダブルス52勝を挙げた。自己最高ランキングはシングルス18位、ダブルス1位。身長195cm、体重93kgの長身選手。
来歴
ミルヌイは父親の手ほどきで6歳からテニスを始め、1992年からアメリカ・フロリダ州ブレイデントンにあるニック・ボロテリー・テニスアカデミーに留学した。1996年に19歳でプロ入り。1998年ウィンブルドン選手権と全米オープンの2大会連続で、混合ダブルスでセリーナ・ウィリアムズとペアを組んで優勝した。1999年にダブルスで年間4勝を挙げ、2000年全米オープン男子ダブルスで、レイトン・ヒューイットとペアを組んで初優勝を飾った。ところが、この大会の混合ダブルスでアンナ・クルニコワとペアを組んで準優勝したことがきっかけで、ミルヌイには「野獣」(The Beast)というニックネームがついた。『美女と野獣』は元来フランスの民話であるが、1991年に製作されたディズニーのアニメ映画『美女と野獣』でさらに有名になった物語である。“美女”として人気絶頂にあったクルニコワと対比されて、ミルヌイは“野獣”と呼ばれるようになってしまった。
2002年全米オープン男子ダブルスで、ミルヌイはマヘシュ・ブパシとペアを組んで2年ぶり2度目の優勝を飾った。この大会では、ミルヌイはシングルスでアンドレ・アガシとの準々決勝に勝ち進み、4大大会シングルスの自己最高成績を出している。2003年にはダブルスで年間6勝を挙げたが、そのうち5つはブパシとのペアで、3月下旬のマイアミ・マスターズでロジャー・フェデラーと組んだ優勝が1つある。この年には2月のロッテルダム・オープンでシングルス初優勝を挙げたが、これは現時点でミルヌイの唯一のシングルスのタイトルである。
2005年全仏オープン男子ダブルスでヨナス・ビョルクマンとペアを組み、ブライアン兄弟を2-6, 6-1, 6-4で破って、4大大会男子ダブルス3勝目を挙げた。ミルヌイ/ビョルクマン組は2006年全仏オープン男子ダブルス決勝でもブライアン兄弟に連勝し、全仏ダブルス2連覇を達成した。2007年全米オープン (テニス)では、同国の若手ビクトリア・アザレンカと組んだ混合ダブルスで2度目の優勝を果たした。2011年全仏オープンではダニエル・ネスターと組んで5年ぶり3度目の男子ダブルス優勝を果たし、2012年全仏オープンでも優勝し、連覇を果たした。
ミルヌイはオリンピックベラルーシ代表選手としても、2000年シドニー五輪、2004年アテネ五輪、2008年北京五輪、2012年ロンドン五輪の4度出場している。シドニーとアテネは男子ダブルスで、パートナーはウラジミール・ボルチコフと組んだ。シドニーではシングルスとダブルスの双方で準々決勝に進出したが、アテネではシングルスで3回戦、ダブルスで2回戦敗退に終わっている。北京ではシングルスのみに出場し、1回戦でニコラス・キーファーに3-6, 1-6で敗れた。この試合を最後にミルヌイはシングルスから撤退してダブルスに専念している。 4度目の出場となった2012年ロンドン五輪の開会式ではベラルーシ選手団の旗手を務めた。ビクトリア・アザレンカとのペアで出場した混合ダブルスでは、決勝で地元イギリスのアンディ・マリー/ローラ・ロブソン組を2–6, 6–3, [10–8]で破り金メダルを獲得した。
2013年全米オープン混合ダブルスではアンドレア・フラバーチコバと組んで決勝に進出し、アビゲイル・スピアーズ/サンティアゴ・ゴンサレス組を7-6(5), 6–3で破って優勝した。これにより4大大会ダブルス優勝を通算10勝 (男子ダブルス6、混合ダブルス4) とした。
ミルヌイは2018年のクレムリン・カップを最後に現役を引退した。
2020年より錦織圭のコーチングスタッフに入ることが決定した。
ATPツアー決勝進出結果
シングルス: 4回 (1勝3敗)
ダブルス: 98回 (52勝46敗)
4大大会ダブルス優勝
- 全仏オープン 男子ダブルス:4勝 (2005年・2006年・2011年・2012年)
- ウィンブルドン 混合ダブルス:1勝 (1998年)
- 全米オープン 男子ダブルス:2勝 (2000年・2002年)/混合ダブルス:3勝 (1998年・2007年・2013年)
4大大会シングルス成績
- 略語の説明
W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.
脚注
外部リンク
- マックス・ミルヌイ - ATPツアーのプロフィール (英語)
- マックス・ミルヌイ - デビスカップのプロフィール (英語)
- マックス・ミルヌイ - 国際テニス連盟
- マックス・ミルヌイ - Olympedia(英語)
- マックス・ミルヌイ公式サイト (英語)




